まちづくりの効果とは? なぜまちづくりなのか
まちづくりの定義は先に記述しましたが、ここでは効果の概要を書き記します
これまでまちづくりに関する内容について、このコーナーで書いてきましたが、それではまちづくりの効果はどこにあるのかというと、その最たるものは、共生エリアの構築といえます。
共生の意味は元々複数種の生物が相互関係を持ちながら同所的に生活する現象。共に生きること。といわれていますが、環境社会学においては人々と自然との共生という意味になります。
※下記の記載内容はウイキペディアからの転載になり、ピンクの文字列にはそれぞれリンクが設定されており、クリックすると関連ページが開きます。
参考文献 環境社会学においては自然と人間の共生という考え方がある。自然災害の増加から、国際連合による国連防災世界会議では「自然を制するのではなく、自然と共生する社会を目指す」という主旨を標榜している。ユネスコでは生物多様性条約をうけ、生態系を環境財と位置づけ、持続可能性の観点からも「自然との共生」を重視する。その代表格として日本の里山がある。人間の手が入ることで生態系が維持され、人間も営みに必要なものを享受する互換関係は正しく「自然との共生」であり、SATOYAMAイニシアティブとして国際社会に広まりつつある。さらにそうした里山景観を保護する文化財保護法による重要文化的景観では、「有機的景観(Organaically Landscape)」として顕彰されている。
Wikipedia参照
私たちのまちづくりにおいては、自然を資源と捉えて、そこから生じる恩恵を利益に結び付け、そして自然に還元する循環型社会の構築へとつないでいきます。
その意義を理解した上で、それを経済循環型社会へと発展することが、私たちが今回提言するまちづくりの目標になります。これはすでに共生マーケティングという考え方があることとして多方面で協議されてきましたが、実はこのマーケティングのスタイルの運用は、地方経済圏の構築に最も適っているのです。
参考文献 マーケティングの考え方の中に共生マーケティング(Commensal Marketing,w:Co-marketing,Symbiotic Marketing)がある。これは企業と企業、企業と消費者、自国と他国、人間と自然が共に生き、信頼を最優先するマーケティングである。キヤノンの企業理念にも「共生」が使われており、また、かつて福田康夫も「共生」を旗印に使った。価値観の多様化が進む社会情勢を反映し、政党の中でも「社会的共生」を訴える団体も出てきている(生活の党、みどりの風など)。
Wikipedia参照
地方都市のなかでも、人口の多い地域でこの形のマーケティングを開拓しようとするのは至難の業です。それはすでに多くの分野で満たされていることと、仕事やプライベートに関する選択肢が多いことから特に現況以上を望むための地道な活動を進める必要性を感じないからです。
これに比べ、人口が少なく就職先も少ない地方は、少子高齢化による先細りの傾向を地域住民が認めてしまっているので、将来における明るい展望をもつこともできず、その上福祉政策のサービス低下と負担増を考えるとき、熟年を過ぎてからの人生そのものへの希望が消失している状態にあることから、ここに生きがいを再現できるプロジェクトを示すことができれば、失意の中から一筋の光明を見出したかの如く一気に事が進んでいく可能性が大きいのです。
その具体的な方策はこれから段階的に掲載していきます。
キーワードについて考える その2「花」
私たちにとって慈愛を育む要素となるものの代表が「花」の存在になります。
花は存在そのものが我々人類と同じ生命体として使命を託されて生きています。
それが進化を含んだ歴史とともにある不可欠の生命体として過酷な自然のなかで絶滅することなく種の保存という絶対使命を守り続けてしたたかに生き続けています。花のもつ素直で純粋な願いを人々が感じるとき、そのとき感じた心そのものが汚れのない透明で素直な意識としてお互いの気持ちを融合させてくれます。
贈る。活ける。添える。飾る。愛でる。託す。観賞する。育てる。手入れする。楽しむ。加工する。押す。詠む。そして何よりも尊い意識による『供える』。
これら、花に関わる言葉に、人類そのものが求めて止まない純粋な心(優しさ)が表されています。そしてその心を代弁するものが花であるといえます。
それらのことから、一般の人々には無論のこと、特に心に悩みや障害をもつ人々に対する心療法として花の発芽から開花までを素直な気持ちで世話をしながら見つめ、その成長から生命を感じ得ることで愛情に似た小さな喜びが芽生えます。
(知的障がい者のほとんどは、愛情や感動を言葉では理解することができません)そして蕾から開花までをしっかりと観察し受け止めることで、最初の一輪が開花したときに純粋な感動があふれます。
素直な気持ちで命あるものに接して共感できる機会を積み重ねることが、自然と内面の安定につながることは、すでに多くの専門家が立証しているところです。

花のふるさとづくり。それに携わる人々は男女年令不問、そのものがボランティア、そして環境に優しい花を通した社会活動により、花のある風景が多くなることで人々の心に素直な感動と共通テーマが広がります。
花を通じたアピールの効果が大きいのは、その受け止め方が純粋で素直な感動をともなうことによります。そこからサービスの原点を見つめ直すきっかけが必ず見い出せることを確信します。
『花開くふるさと〇〇〇〇』 プランターに貼るシールに標語を記載する。
街頭に、公園に、沿道に、学校、職場、家庭。そのプランターには育てる人の団体、個人名も合わせて記載する。
これで管理する側の想いと願いが花の素直なアピールとして地域の人々と融合します。
花の風景の中に共通話題があふれることで優しさと思いやりの意識が醸し出されていくと確信できます。
将来の展望が見えない地方の現状だから、花と良い人のイメージを思い浮かべる機会が増えることをより願わずにはいれません。他の人の指摘で変われる人はほとんどいませんが、他の人から大切にされ認められることにより、自らの存在感と価値観を肯定されたとして、その小さな感動を素直に受け止めることができれば心のどこかにその気持ちをしっかり留めることができます。それが喜びとなり生きがいにつながることから人が変われます。
誰かの相談に乗るとき、自分が誰より解っているつもりでも、過去を含めて相手の言動を否定するところから始めてしまうと、スタートからつまずいてしまいます。相手のネガティブな発言にはただ頷き、ポジティブな発言には最大の反応をして、しっかりと認めてやることをどこまでも続けていくことです。
一方通行のアドバイスより、相手と素直に共感できる機会を増やすことを最優先し、まずは相手の言動のなかの良さの部分を引出してそれを僅かでも否定することなく全て認め、その良さの部分が更に伸びることを願いながら相手に接し続け、機会あるごとにその良さの部分の成長を称えていくことが重要です。
私の考えるサービス(ボランティア)の原点とは、相互に求め求められるべきものを集約した奉仕精神による共生社会の構築をテーマに、価値観と感動を共有できる活動として継続的に推進できる地域全体の共同プロジェクトでなければならないと思います。
Webmasterである私自身の以前の仕事が花の苗の生産販売業経営だったことで、年間生産量の約1割以上を学校など数々の公的活動に無償提供していました。花の栽培に携わる者として当然のことと認識していたわけですが、続けるうちに提供されるほうに気の毒さと遠慮の意識がでてきたことで、それではと私の事業所の手伝いをして頂きながらそのお礼として花の苗を提供するという半分対価の方法を取り入れていました。
この方式を「ハーフボランティア」と名づけて、その中の「フラワーボランティア」部門として運用していました。この方式についてはこれからの活動の方向性としてのヒントになるのではと思います。「花と香りの優しさあふれるふるさとづくり」をメインテーマとすることで、花の大いなる効果を取り入れ、「協働による感動の共有」をサブテーマにして、安心して生きがいをもって楽しく暮らせる地域社会の構築へとつながることを願います。
次回のキーワードは 歌 になります。