まちづくりプロジェクトについて
皆さん方のご意見、ご提言とともに企画立案します
事を為すとき、そこには特定の者だけでなく、なるだけ多くの者を巻き込むことが大切です、
その数の分だけ、意見や提言が集まり、その数の分だけ共感できます。
すべての事は共感し合うことから始めるべきなのです。
この「まちづくりへのプロセス」のページは、このサイトのみならず、その他のサイトにもリンクを設けていきます。そして皆さん方から寄せられたご意見やご提言などの、その本髄を見極めて企画構成して、そして同じプロセスを歩みながら目標達成へと向かっていきます。
事を為すから、事を成すために。
まちづくりに対する個人サイドからの視点
個人の権利を無視した「まちづくり」は不可能である
私たちが地域において生活するうえで、常に権利(成すこと)と義務(為すべきこと)について問われます。まちづくりへの第一歩は、この双方の意味について誰もがしっかり認識した上で、そこから共生意識を醸成するために、すべての住民に対し解り易い言葉で「まちづくり」のメリットを強調して理解してもらうことが必要です。

まちづくりのメリットを自らがしっかり認識しても、それを地域住民に理解してもらうためには多くの要素が必要とされます。
まちづくりへのプロセスの前に、最終目標の設定とそこに至る上で必要な各部門の設定。そして、それぞれの手法(手段)の考察、初期稼働のための人員配置を行うことが必要になります。その上で物的要素(場所・施設・資金)と予測的要素(費用対効果・人口推移・環境変化)についても認識しておくべきです。
それらの基本的な構想を踏まえた後、地域住民への全体説明の前にやるべきことが、対象を絞った個人の説得になります。
通常、地域において積極的に活動に参加し、且つ確たる義務的意識を有している個人は除き、どちらかというと個の主張が強く、それを頑なに押し通す性格の人を先に、その対象者各自の価値観と家族構成及び立場、地域での立場等を掌握した上で、頑固レベルの強い人を先にするか後にするかの説得すべき優先順位を間違わないように、そして直接当事者に語るか、あるいは周囲の家族及び親戚その他友人などへ先に話しておいて、対象者から相談があったとき前向きな意見を述べてもらう手法を取り入れるかを見据えて、説明(説得)する人員を選択します。
一見面倒に見えるこの手順をしっかり遂行するか否かで、その後の展開が大きく変わることを認識することが最も大事です。
個人と相対するときの考え方の基準として、論語を引用すると対応の仕方が見えてくると思います。
智・仁・勇 の三徳を物差しとして相手に接すると、必ずこの中で少しでも当てはまるところがあるはずで、最初にその部分を見極めることができると、話を円滑に進めることができます。
これについては、同じ地区住民であればすでに解っているはずなので、それほど難しくないはずです。
また、重要なこととして、最初に話を切り出すときは、説得としてでなく、必ず、相談としてお願いすることと、簡略説明の後で即相手の意見(答え)を求めなければなりません。そして説明するときも、その内容一つひとつについて、相手にどう思うかを相談的に問うことが望まれます。
最重要なことは、こちらが説明しているのに実は先に相手が肯定的な答えを出してしまうような流れにもっていくことです。この導き方には高度なスキルが必要ですが、数回の講習とシュミレーションを行うことで誰でも対応できると思います。
この手法の最たる効果は、対象者の意識のなかに「相談された」「自らが答えを出してやった」という気持ちが強く残ることで、実践に向かうときの協力が得られやすくなるということです。
前出の「智・仁・勇」については次回に詳しく述べたいと思います。